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新型コロナウイルスの医療費はタダ?保険会社の対応まとめ【FP解説】
新型コロナウイルスの医療費はどうなるのかお悩みですか?公的保険は無料となっていますが、民間の保険会社の対応についてはご存知ですか?本記事では、現役のFPが各保険会社の対応について解説していきます。刻々と変わっていく状況の中で、どういった保障がうけられるのか知っておきましょう。
【相談者】
新型コロナウイルスにかかった時に、検査費用や入院費用といったものがどこまで保障されるのか不安です。
目次
1.新型コロナウイルスへ対応する医療保険は?
(1)公的医療保険と民間医療保険の違い
(2)新型コロナウイルスへの公的医療保険の対応
(3)新型コロナウイルスへの民間医療保険の対応
(4)民間医療保険へ今から入っても保障される?
2.民間医療保険の支援策
(1)保険料払い込み猶予期間の延長
(2)保険金・給付金請求手続きの簡素化
(3)契約者貸付利息の免除
(4)契約者へのお見舞金の支払い
(5)オンライン面談での契約
3.まとめ
公的医療保険とは、ケガや病気をした際に、負担額の一部が軽減される国の制度です。いわゆる、“健康保険”と呼ばれるものがこれにあたります。
これに対し、民間の医療保険は、ご自身で保険会社と契約し、病気などで所定の事由に該当した際に支払いを受けられるものです。
それでは、公的医療保険では、現在、どんな保障をうけることができるでしょうか?現段階で発表されているものをとめました。(2020年4月28日現在)
【健康保険】
・PCR検査の費用
2020年3月6日から健康保険適用となりました。通常であれば、自己負担額は年齢や所得によってか変わりますが、今回は全額が公費となります。つまり、感染の有無を判定のための検査(PCR検査)はタダとなります。
出典:新型コロナウイルス核酸検出の保険適用に伴う行政検査の取扱いについて
・コロナでの入院費用
新型コロナウイルスは指定感染症と定められましたので、全額が公費負担となります。つまり、コロナで入院した場合も医療費はタダとなります。
出典:新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令等の施行について(施行通知)
「新型コロナウイルス感染症」は、2月1日に政令により「指定感染症」に定められました。これによって、各民間医療保険会社も各々の規定で対応するかたちとなっています。
一例をあげると、アクサ生命は下記のような案内を出しています。
―――引用---
新型コロナウイルス感染症は、入院給付金のお支払対象となる疾病に該当します。なお、入院給付金は治療を目的とした入院に対してお支払いをいたしますので、検査結果が陽性であるかどうかにかかわらず、医師の指示により医療機関に入院された場合は、お支払対象となります(※1)。 また、新型コロナウイルス感染症により死亡された場合は死亡保険金のご請求対象となります。
出典:アクサ生命保険会社(新型コロナウイルスへの対応)
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ご自身が加入している保険会社の案内を知っておく必要があります。各保険会社については、下のリンクからご参照下さい。(50音順)
今からでも、民間医療保険へ加入することはできます。ただし、罹患の可能性の高い状況にいたなど、コロナにかかっている可能性がありながら加入することは、告知にひかかる可能性があります。各保険会社に問い合わせてください。
新型コロナウイルスの影響により、保険料の払い込みを猶予する期間を令和2年9月30日まで延長する措置が取られています。
新型コロナウイルスの影響で、保険金の請求手続きが難しい場合、書類の手続きが一部省略されます。各保険会社のコールセンターへお問い合わせ下さい。
契約者貸付を新規で利用した場合、一定の期間までの貸付利息が免除されます。
一部の保険会社では、お見舞金を支払うことを取り決めています。現時点では、マニュライフ生命とアニコム生命の2社となっています。
コロナ感染拡大防止のため、オンライン面談や郵送での契約手続きに対応をはじめている保険会社があります。
今回は、「新型コロナウイルスの医療費はタダ?保険会社の対応まとめ【FP解説】」というテーマで解説してました。参考になりましたか?
この機会にご自身の保険を見直し、コロナの危機を乗り越える準備をしておきましょう。